選択する・選択される時代です。
あるチームの話。
「これからは楽しくやっていきましょう。」
全国大会出場や大会での成績を目標とせず、バスケを楽しくやりましょうとの趣旨のようです。
しかし、実態は…。
バスケの個人スキルやチームプレイを教えず、ただミニゲームばかりして遊んでいるだけのようで、練習中もおしゃべりばかり。それでもって公式戦では良いところなく敗戦の繰り返し。
ちょっと待って。バスケが上手くなりたい子はどうするの?
ミニバスを通じて人間性・社会性を身につける必要はないの?
指導者の都合で子どもたちを犠牲にしてはいけない。
子どもたちは入部した事情は様々だと思いますが、少なくとも「バスケットが楽しい」と感じてもらえるように努力することが指導者には求められていると思います。
以前、とあるチームの6年生に
「中学でもバスケ続けるんでしょ?」
と聞いたところ
「バスケなんて絶対にしませんっ!」
との返事で大変驚いたことがありました。
そのチームの指導者は、試合中には叱ってばかり。試合も負け…。
どうやら教えてもいない事で叱っている状況だったようで。
これだと子どもたちはバスケを好きにはなれませんね。
前述のチームも、指導者のモチベーションが低くなったのか理由は判りませんが、指導者の勝手な事情で子どもたちを犠牲にしてはなりません。
「4校区枠制限」に守られている指導者。
従来のミニバスでの「4校区枠制限」が撤廃される方向に合わせて、ミニバスチームの存在意義が問われる時代がやってきています。
バスケをしたい子どもたちは「4校区枠制限」があるから、通っている小学校と紐付きになっているミニバスチームに入らざるを得ない。仕方なく。
どんな指導者であったとしても、子どもたちは指導者を選べない。
ある意味「4校区枠制限」とは、指導者を守る制度。その指導者が有能であれ無能であれ。
これからは選択の時代だと思います。
まだまだ過渡期ではありますが、ミニバス全国大会の在り方が変わったことによって全国各地のミニバスチームの考え方が変わってきているようです。
2018年の全国大会には、出場権を獲得したのに出場を辞退したチームもあったと聞いています。
魅力が少なくなったミニ全国大会を目標としないことで、本来あるべき「指導者に求められる資質」に注目すべきです。
大切なのは「ミニバスを通じて人間力を育成する」こと。
バスケが上手くなりたい子には、中学・高校と将来にわたって通用するスキルを身につける鍛錬の場を提供できること。
そういった指導者が選ばれる時代になってきています。
ミニ全国大会を目指すよりも、将来に通じるスキル・人間力を身につけることができる場を選択すべき時です。